逃げるは恥だが役に立つ、とは東大数学の解き方のことですか?

最近、東大数学(理系)をどう解けば合格できるのか、ということを考えています。

詳細は省きますがそういうことを考える機会をいただきましたので。

東大でも京大でも、理系は大問6問構成で150分。5問で180分の東工大に比べると問題数が多く、1問あたりにかけられる時間は短い。

しかもこの2校は2次の合格最低点が低い。全体で5割強とれれば受かる試験です(当然理3と医学部医学科は除く)

東大98年、09年前期、とか京大00年、01年前期とか、合格者でさえほとんど解けていないという状況も生じます。

そこまで極端な例ではなくとも、大体において2~3問の完答とそれ以外の部分点で50~60%の得点率がボーダーになります。(理3医学部医学科はそれプラス完答1~1.5が追加される)

このような試験の場合、いちばん重要なのは問題選択になります。解ける問題をいかに解くか、難しい問題に手を出し、本来解けるはずの問題の時間がなくなるという状況は絶対に避けなければなりません。

難しい問題に挑戦したいという気持ちは分かりますが、そこはぐっと我慢して一度逃げることも肝要です。取れる問題を取ってから取り掛かるで十分よろしい。

逃げるは恥だが~とはそういうことです。

 

ちなみに16年前期東大は以下のような感じ。

前半3問がかんたん目(特に問3)後半3問が難しめ(同じくらいの難易度)前半3問のうち2~2.5題分をとれば、後半3問で0.5~1題分とれば十分当落戦上に乗ったと思います。

ついでに、16年前期京大も。

前半3問がかんたん目(ただ問2は着想勝負なので、解けない場合もあり)、後半3問(ただ問4は回転体が得意な人にとっては単なる計算問題)が難しめという構成だと思います。